真岡市の地域情報 久保記念観光文化交流館

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更新日:2020/05/14

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5月11日(月) 久保記念観光文化交流館

この「久保記念観光文化交流館」の建物は整備前、その所有者が久保家であることから、
「久保邸」と呼ばれていました。この地区は、1347年の真岡城築城に伴い建立された3つのお寺に囲まれた、
いわゆる門前町であり、大正・昭和の時代には、料亭や芸者置屋などがあり、
華やかな賑わいを見せていた地区でした。
    しかし、変遷とともに、多くの建造物が失われていき、明治、大正、昭和の古き良き時代を知る建造物は、
市所有の岡部記念館「金鈴荘」とこの「久保邸」を残すのみとなっていました。
 そのような中、久保家を始めとする関係者の方々から、保存を前提にした建物の譲渡の申し出を受け、
市では、明治、大正期の貴重な歴史的建築物が現存する「久保邸」を次代に引き継ぐ資産として保存するとともに、
様々な機能を備えた真岡市の新たな観光文化拠点施設とすることとし、この「久保記念観光文化交流館」を整備いたしました。

 古き良き時代を感じられる建築物が立ち並ぶこの空間で、「今」の真岡市の様々な魅力を感じていただければ幸いです。

美術品展示館

【開館時間】9:00~18:00

【休館日】火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)

【所在地】〒321-4305 栃木県真岡市荒町1105番地1

【電話番号】0285-82-2012

美術品展示館について

 美術品展示館として改修された石蔵は、1923(大正12)年に久保家の米蔵として建てられ、
1957(昭和32)年には久保貞次郎(くぼ さだじろう)(1909~1996)がアトリエに改修し、
かつて「久保アトリエ」と呼ばれていました。美術品の大コレクターであった久保は、
アトリエ内の壁一面にコレクションを陳列し、外壁にも瑛九(えいきゅう)や靉謳(あいおう)、
池田満寿夫(いけだ ますお)、磯辺行久(いそべ ゆきひさ)、
オノサト・トシノブらから贈られた絵画を飾っていました。
久保アトリエは、久保が中心となった真岡近代絵画鑑賞頒布会の会場として使用されるなど、
久保と交流のあった多くの芸術家たちが集いました。

 美術品展示館では、2013(平成25)年に真岡市に寄贈された「久保コレクション」や
1994(平成6)年に額縁作家の宇佐美兼吉(うさみ かねきち)から寄贈された
「宇佐美コレクション」などを中心に年に数回の企画展を開催しています。